
乙まんじゅう。新潟県村上市のお隣、胎内市「乙宝寺(おっぽうじ)」の門前に伝わる、伝統の酒まんじゅうです。素朴な味わいと優しい甘さが魅力です。
村上木彫堆朱の銘々皿に乗せて頂戴しました。
乙宝寺の門前に受け継がれてきた味
「乙まんじゅうや」は乙宝寺の門前に店を構え、その後200年以上にわたってこの地で親しまれてきました。
創業は1804年。初代・萬屋重吉は乙宝寺の住職・祐範から酒まんじゅうの製法を授かり、門前で店を始めたとされています。
乙まんじゅうは、長い年月を経た今も、乙宝寺への参拝やこの地を訪れる人々に親しまれています。寺の門前に続いてきた味であること自体も、味わいの一つになっているように思います。
変わらぬ製法が生む、素朴でやさしいおいしさ
乙まんじゅうは「1804年創業時からの変わらぬ製法」で作り続けられているそうです。
保存料や添加物を使わず、糀菌を育てながら、すべて手作業。そうした手間を重ねることにより、ふんわりとした生地と、やさしい甘さのあん、昔ながらの素朴な味わいが生まれているのだと思います。

左は村上木彫堆朱の丸盆の上に乙まんじゅうの包みが載っているところ。右は包みを開けたところです。
定番の乙まんじゅうと、季節の楽しみ
乙まんじゅうやの定番は「乙まんじゅう」。これに加え「米粉揚げまんじゅう」や季節限定の商品も扱っています。
米粉揚げまんじゅうは、伝統の酒まんじゅうと地元の特産を掛け合わせた商品です。季節限定の商品は、桃の節句に合わせた三色乙まんじゅうや、春彼岸のおはぎなどがあります。
乙宝寺参拝とあわせて立ち寄りたい一軒
乙まんじゅうやの店舗は新潟県胎内市乙1235にあり、営業時間は8時から18時まで、不定休です。なお、米粉揚げまんじゅうは9時から17時までの販売と案内されています。
乙宝寺を訪ねる機会があれば、その門前に続いてきた味として、乙まんじゅうもあわせて立ち寄りたくなる一軒です。寺の記憶と土地の暮らしが、ひとつの菓子に重なっている。乙まんじゅうには、そんな門前の名物らしい魅力があります。

参考リンク
Instagram:2025-09-20
初版公開:2025-10-23
修正(補筆・大幅改稿):2026-04-12

コメントを残す