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笹川流れとは|村上市の名勝・天然記念物の見どころ、由来と現在


新潟県村上市の海岸線を北へ走っていくと、海の青さと岩の造形に思わず目を奪われる場所があります。

笹川流れは、寒川から浜新保にかけて約11キロにわたって続く海岸景勝地で、国の名勝及び天然記念物に指定されているだけでなく、瀬波笹川流れ粟島県立自然公園の一部でもあります。村上を代表する景色の一つとして知られています。

笹川流れ、海岸線に迫る岩肌と、海の向こうに見える粟島の様子

笹川流れとは

笹川流れの魅力は、ただ「海がきれい」という一言では収まりません。日本海の荒波が長い年月をかけて海岸を削り、奇岩、岩礁、洞窟、洞門が連なる変化に富んだ風景をつくってきました。

黒雲母花崗岩の節理に沿って海蝕作用が働き、洞窟や岩礁、壁のように立つ岩などが生まれた場所だとされており、景勝地であると同時に、海岸地形としても見応えのある海です。

今でこそ国道も整備されていますが、江戸時代には険しい悪路が続き、岩壁を避け迂回したり、桟橋を越えるような難所が何か所もありました。

「笹川流れ」という名前の由来

「笹川流れ」という名前は、中心地である笹川集落の名にちなみつつ、沖合の岩の間を盛り上がるように流れる潮流から付いたと伝えられています。地理名に加え、この海岸らしい海の動きそのものを含んだ呼び名とされています。

なお、国の名勝及び天然記念物としての正式名称は「笹川流れ」ではなく、「笹川流」とされています(ふりがなは「ささがわながれ」で同じです)。

笹川流れに魅せられた人々

これまで多くの人を魅了してきたであろう笹川流れ。その代表として、頼山陽の子で詩人・幕末志士として知られる頼三樹三郎がいます。三樹三郎はこの景観を男鹿と松島をあわせ持つような景として称えました。

また、昭和11年(1936年)にこの地を訪れたドイツ人建築家のブルーノ・タウトは、「日本の美再発見」の中にその情景を書きとめています。画家では関西画壇で有名な豊島停雲がこの景勝地を描いています。

笹川流れの現在—桑川駅と道の駅

笹川流れには、JR羽越本線と国道345号(日本海夕日ライン)が海岸に並行して走っており、JR羽越本線桑川駅が置かれています。平成5年(1993年)には、桑川駅に併設する形で、村上市山北地区の観光拠点施設「道の駅」笹川流れ(夕日会館)」が建てられました。

「道の駅」笹川流れ(夕日会館)には、物産館やレストラン、カフェなどが入っています。村上木彫堆朱や羽越しな布といった村上の伝統的工芸品や、様々な特産品を購入したり、食事をとることもできます。

また、カフェのスイーツ、記念スタンプやマンホールカードの入手、サンセットブリッジを渡り展望テラスからの眺望など、それぞれの好みにあった楽しみ方が用意されていました。

参考リンク

「道の駅」笹川流れ(夕日会館):Instagram

Instagram:2025-09-23
初版公開:2025-10-23
修正(補筆・大幅改稿):2026-03-30


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