
村上大祭は、新潟県村上市を代表する夏の祭りです。西奈彌羽黒神社(せなみはぐろじんじゃ)の例大祭として受け継がれ、神輿、荒馬、稚児行列、そして「おしゃぎり」と呼ばれる屋台が城下町を巡行します。
1633年(寛永10年)、村上城主堀直竒が羽黒神社を現在の地に移した際、遷宮を祝う大町の人たちが、お城から大八車を借り太鼓を叩いて練り歩いたことが祭礼の起源とされています。
2026年(令和8年)は、ユネスコ無形文化遺産登録後、初めて迎える村上大祭であり、前日には「村上祭の屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録を祝うイベントが開催されました。
会場となった村上市役所正面駐車場には各町の屋台18台が曳き揃えられ、普段の巡行とは異なる形で、正面や背面、乗せ物や装飾を間近に見ることができました。
この記事では、7月5日のユネスコ登録祝賀イベントから、6日の宵祭り、7日の本祭りまでを、写真・動画と現地記録で振り返ります。
目次
村上大祭2026の日程と記録内容
2026年の村上大祭の主な日程と、この記事で紹介する内容は次のとおりです。
| 日付 | 行事 | この記事で紹介する内容 |
| 7月5日(日) | ユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベント | ・概要 ・式典前の会場準備(写真) ・18台の屋台が並ぶ会場の全景(動画) ・18台の屋台の紹介(動画/写真) ・肴町しゃぎり屋台修理完成記念式典 |
| 7月6日(月) | 宵祭り | ・概要 ・荒馬14騎の西奈彌羽黒神社への移動 ・西奈彌羽黒神社でいただいた村上大祭の御朱印(写真) |
| 7月7日(火) | 本祭り | ・概要 ・巡行経路 ・巡行の合間に休憩する各町の屋台(写真) |
| 7月5日(日)〜8日(水) | 露店開設 | ・概要(写真) |
村上大祭の概要や交通情報などはこちらの記事でまとめています。
→【終了】2026年村上大祭の事前まとめ|駐車場・シャトルバス等
7月5日|ユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベント
祝賀イベントの概要
2026年7月5日、村上大祭の宵祭りを翌日に控え、村上市役所正面駐車場で「村上祭の屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベントが開催されました。これは、2025年12月11日にインドで開かれたユネスコ無形文化遺産保護条約第20回政府間委員会で、「村上祭の屋台行事」が「山・鉾・屋台行事」の構成行事として追加登録されたことを記念したものです。
イベントは、村上市長を実行委員長、村上まつり保存会長を副実行委員長とする実行委員会が主催しました。
会場には、全19台のうち18台の屋台が曳き揃えられました。村上大祭で城下町を巡行する屋台が一か所に並び、各町の乗せ物や彫刻、正面と背面の造りを見比べられる特別な機会となりました。
記念式典では鏡開きが行われ、会場に集まった人々が村上甚句を歌って登録を祝いました。ユネスコ登録を到達点とするのではなく、長く受け継がれてきた祭りを次の世代へ継承していく意思を確認する場にもなりました。
過去にも、平成5年、当時の皇太子徳仁親王殿下と小和田雅子さまの御成婚、平成13年の敬宮愛子内親王殿下の御誕生、平成30年の「村上祭の屋台行事」の国の重要無形民俗文化財への指定など、慶事や大きな節目に特別な曳き揃えや巡行が行われてきたそうです。
今回のユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」への追加登録も、村上にとって大きな節目であったことを、18台の屋台が一堂に並ぶ光景を目の前にして、改めて感じました。
式典前の会場準備
7月5日13時頃、「村上祭の屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベント直前。祭りを目前にした、静かなのにどこか落ち着かない時間。ほんの短い間だけ見られる、始まる直前の風景です。
市役所庁舎の正面玄関前は、この時はまだ人影もまばらですが、式典に向けた祭壇や椅子はすでに整えられていました。




会場周辺にはごみ箱や仮設トイレも設置済みでした。


周辺の道路には交通規制の案内が設置済みです。


一方で、西奈彌羽黒神社には数日前から赤い大祭の幟が立っていましたが、このときは境内に人影もなく、驚くほど静かでした。


18台の屋台が並ぶ会場の全景
7月5日15時の少し前、「村上祭の屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベント会場の全景です。会場前方のメインステージ側から撮影しました。
会場となった市役所の駐車場には、全19台のうち18台の屋台が曳き揃えられていました。
◎YouTube版
◎Instagram版
YouTube版と同じです。ご覧になる場合はこちらからどうぞ。
18台の屋台の紹介
参加した屋台の一覧です。
| 番号 | 町内 | 屋台の種類 | 乗せ物 |
|---|---|---|---|
| 1 | 久保多町 | 囃子屋台 | 住吉神社の景 |
| 2 | 大町 | しゃぎり屋台 | 諫鼓に鶏 |
| 3 | 寺町 | しゃぎり屋台 | 費長房 |
| 5 | 小町 | しゃぎり屋台 | 大黒天 |
| 6 | 塩町 | しゃぎり屋台 | 猩々 |
| 7 | 上町 | しゃぎり屋台 | 大梵鐘 |
| 8 | 細工町 | 囃子屋台 | 三番叟 |
| 9 | 安良町 | 囃子屋台 | 住吉神社の景 |
| 10 | 小国町 | しゃぎり屋台 | 孟宗 |
| 11 | 鍛冶町 | 囃子屋台 | 二見浦の景 |
| 12 | 肴町 | しゃぎり屋台 | 恵比須 |
| 13 | 長井町 | しゃぎり屋台 | 布袋 |
| 14 | 羽黒町 | しゃぎり屋台 | 天狗面 |
| 15 | 庄内町 | しゃぎり屋台 | 瓢鮎 |
| 16 | 片町 | しゃぎり屋台 | 蘭陵王 |
| 17 | 上片町 | 囃子屋台 | 天鈿女命 |
| 18 | 加賀町 | にわか屋台 | 舌切雀の翁 |
| 19 | 泉町 | にわか屋台 | 二宮金次郎 |
※番号は村上大祭における屋台の巡行順です。4番の大工町は、2026年7月5日の祝賀イベントの曳き揃えには参加していないため、表では欠番としています。
◎YouTube版
◎Instagram版
Instagramでは動画ではなく静止画で屋台を紹介しています。正面と背面からの撮影です。
1番 久保多町(囃子屋台)


・制作年:文化9年(1812年)
・制作者:板垣伊兵衛、板垣源左衛門
・乗せ物:「摂津の住吉神社の景」を鳥居、太鼓橋、老松で表す。松は後方になびかせる。
2番 大町(しゃぎり屋台)


・制作年:明治7年(1874年)
・制作者:高田耕平、高田鎌次
・乗せ物:「諫鼓に鶏」。善政で誰も諫鼓を打たぬ天下泰平の象徴。
3番 寺町(しゃぎり屋台)


・制作年:寛政元年(1789年)
・制作者:藤井甚右衛門、喜次郎、藤七、市右衛門、佐七
・乗せ物:「費長房」。鶴に乗り、巻物と団扇を手にする。仏教史を撰した功績で崇められる。
5番 小町(しゃぎり屋台)


・制作年:明治6年(1873年)
・制作者:不詳
・乗せ物:「大黒天」。金襴の衣装に頭巾をかぶり、打出の小槌を持ち、背に朱の福袋を置く。
6番 塩町(しゃぎり屋台)


・制作年:安永元年(1772年)
・制作者:不詳
・乗せ物:能「猩々」。朱杯と扇を持ち、背後に大きな酒甕を配する。
7番 上町(しゃぎり屋台)


・制作年:嘉永3年(1850年)
・制作者:有磯周斎
・乗せ物:「大梵鐘」。羽黒神社を象徴し、金箔で「羽黒大権現」と銘する。
8番 細工町(囃子屋台)


・制作年:大正12年(1923年)
・制作者:山口彌三郎
・乗せ物:「三番叟」。屋台そのものを能舞台に見立て、五穀豊穣と延命を祈る。
9番 安良町(囃子屋台)


・制作年:安政3年(1856年)
・制作者:山脇三作、稲垣又八、山脇正二
・乗せ物:「住吉神社の景」を青松一本で簡潔に表す。住吉の松は高砂の松と相生であるとされる。
10番 小国町(しゃぎり屋台)


・制作年:安永3年(1774年)
・制作者:藤井甚右衛門、藤七、喜次郎、伊兵衛ほか大工8名、市右衛門、佐七
・乗せ物:「孟宗」。蓑笠を着け、鍬を担ぐ姿。病母のため雪中で筍を得た孝行者とされる。
11番 鍛冶町(囃子屋台)


・制作年:寛政5年(1793年)
・制作者:不詳
・乗せ物:「伊勢の二見浦の景」。注連縄を渡した夫婦岩を表す。
12番 肴町(しゃぎり屋台)


・制作年:宝暦10年(1760年)
・制作者:板垣伊兵衛、山中佐七
・乗せ物:大鯛にまたがる「恵比須」。釣り竿に代え、葉付きの竹を担ぐ。
13番 長井町(しゃぎり屋台)


・制作年:明治2年(1869年)
・制作者:高田耕平、高田鎌次
・乗せ物:「布袋」。首を左右に動かし舌を出す、からくり仕掛けがある。
14番 羽黒町(しゃぎり屋台)


・制作年:平成10年(1998年)
・制作者:細野実、平山鋼平
・乗せ物:「天狗面」。羽黒神社本殿の黒白一対のうち、白面を模したもの。
15番 庄内町(しゃぎり屋台)


・制作年:平成11年~27年(1999年~2015年)
・制作者:細野実、中野達也
・乗せ物:「瓢鮎」。瓢箪でなまずを捕える禅の公案を形にしたもの。
16番 片町(しゃぎり屋台)


・制作年:平成20年(2008年)
・制作者:村上古建築研究会、近田均、高野茂、尾崎純治、川村三樹、川村将、山脇敏男、小野為郎
・乗せ物:「蘭陵王」。金色の面を着け、桴を持つ。
17番 上片町(囃子屋台)


・制作年:昭和9年(1934年)
・制作者:町内大工、稲垣八郎兵衛、山脇敏男、小野為郎
・乗せ物:「天鈿女命」。金冠と矛を備える。天岩戸開きの場面にちなむ。
18番 加賀町(にわか屋台)


・制作年:昭和63年(1988年)
・制作者:山口甲子郎
・乗せ物:「舌切り雀の翁像」。善良な翁がつづらを授かるおとぎ話。
19番 泉町(にわか屋台)


・制作年:大正8年(1919年)
・制作者:小林金次郎
・乗せ物:「二宮金次郎像」。江戸期相模国の農政家であり勤労と学問の象徴。
肴町しゃぎり屋台修理完成記念式典
7月5日の午前10時前、同日開催されたユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベントへの曳き出しに先立ち、肴町屋台格納庫前で「肴町しゃぎり屋台修理完成記念式典」が開催されました。
肴町の屋台は、2023年(令和5年)に手木・心棒、2024年(令和6年)から2025年(令和7年)にかけて車輪(大八車)の復元・新調が行われました。今回の式典は、これら一連の修理の完成を記念して開かれたものです。
車輪(大八車)の製作は大工の石栗幸一氏、塗りは塗師の鈴木伸也氏が手がけました。鈴木氏は村上木彫堆朱の加飾部門伝統工芸士です。両氏はいずれも肴町の方です。
7月6日|村上大祭の宵祭り
宵祭りの概要
2026年7月6日(月)は、村上大祭の宵祭りでした。
村上大祭は、西奈彌羽黒神社の例大祭として、毎年7月6日の宵祭りと7日の本祭りに行われます。江戸時代には旧暦6月6日・7日に行われていましたが、明治以降は新暦の7月6日・7日に改められ、現在まで受け継がれています。
宵祭りでは、午後から各町内で屋台の巡行が行われます。彫刻や漆塗りを施し、金銀の装飾を備えた見応えのある屋台が、各町内の人々によって、それぞれの町内を曳き回されました。
荒馬14騎の西奈彌羽黒神社への移動
6日夕刻には、庄内町の笠鉾を先頭に、荒馬14騎が西奈彌羽黒神社へ向かいました。
荒馬は、堆朱を施した木製の馬形の装具です。庄内町の学童がこれを身に着け、背後にそれぞれの武将を表す旗差物や馬標を立てることで、騎馬武者の姿を表します。
これまで荒馬14騎の西奈彌羽黒神社への移動は、本祭り当日の7日午前2時頃に行われていましたが、2026年は学童の負担を考慮し、前日6日の夕刻に変更されたとのことです。
西奈彌羽黒神社でいただいた村上大祭の御朱印
この日は、村上大祭に合わせた御朱印をいただくため、西奈彌羽黒神社を訪れました。
石段を登り社殿に参拝したのち、社務所で御朱印をお願いしたところ、神社名と赤い三つ巴の神紋が入った大きな袋に、書き置きの御朱印と祭礼にまつわる品々をまとめていただきました。


中には、翌7月7日付の書き置き御朱印、紅白の撤饌(てっせん)、御塩(笹川流れの塩)、ユネスコ無形文化遺産登録奉祝祭の御幣串(ごへいぐし)、神社の案内などが納められていました。
撤饌とは、神前に供えたものを祭典後に下げた「お下がり」のことです。紅白の撤饌や御塩、奉祝祭の御幣串まで一緒にいただけるとは思っていなかったため、袋を開けて驚きました。
神社で伺ったところ、御朱印は常時対応しているものではなく、村上大祭の期間や正月など、限られた時期に用意されるとのことでした。
村上大祭の参拝を記念する、特別な御朱印と品々になりました。
【参考動画】大祭前、7月1日に西奈彌羽黒神社の社殿を参拝した際の動画です。
7月7日|村上大祭の本祭り
本祭りの概要
2026年7月7日(火)は、村上大祭の本祭りでした。
村上大祭は、豪華な屋台の巡行だけでなく、西奈彌羽黒神社の御神霊を三基の神輿に奉遷し、城下町の各町内を巡る「お旅神事」を中心とする祭礼です。行列には先太鼓、笠鉾、荒馬、稚児行列、神輿が加わり、その後を各町の屋台が続きます。
本祭りは、7日午前0時に鳴り響く先太鼓から始まります。太鼓が祭礼の開始を告げると、各町内では西奈彌羽黒神社へ向かう準備が進められます。
午前3時頃には、「小町坂の坂かかり」が行われます。一番屋台の久保多町が、急な曲がりを伴う小町坂を勢いよく駆け上がります。坂を上っては下りを2度繰り返し、3度目に上り切って西奈彌羽黒神社へ向かいます。
夜が明ける頃には、今回不参加の大工町を除く18台の屋台が神社前に集まりました。午前8時頃、先太鼓、笠鉾、荒馬、稚児行列などとともに、御神霊を載せた三基の神輿が出発します。
神輿に続き、彫刻や漆塗りを施し、金銀の装飾や町内ごとに異なる乗せ物を備えた屋台が、市街地を一日かけて巡行します。大きな屋台が上下に揺れ、左右にうねりながら進む姿は迫力があります。
夕刻になると、屋台は肴町に勢揃いします。日が暮れると提灯を点灯して「帰り屋台」となり、それぞれの町内へ戻っていきます。提灯をゆらゆらと揺らしながら屋台がゆっくり進む姿には、昼間の巡行とは違った情緒があります。
巡行経路
屋台の巡行は、西奈彌羽黒神社のある羽黒町を起点に、長井町、上町、大町、小町、庄内町、久保多町、片町、上片町方面へ進み、折り返して久保多町付近で昼休憩を取ります。
小町と上町の屋台は、門前川に架かる山辺里橋を渡って折り返します。
午後は、加賀町、塩町、寺町、大工町、安良町、小国町、鍛冶町、肴町方面へ進みます。肴町で休憩した後、提灯に明かりを灯した「帰り屋台」となり、各町内へ戻ります。
※屋台によって途中からの合流、折り返し、町内への帰還などがあり、すべての屋台が同一の経路を通るわけではありません。
本祭りの屋台巡行経路図と、見どころマップ・屋台巡行時刻表は以下のとおりです。
→ 外部リンク:令和8年7月7日 屋台巡行経路図(村上大祭交通規制図)[PDF]
→ 外部リンク:令和8年7月7日 村上大祭 見どころマップ・屋台巡行時刻表
巡行の合間に休憩する各町の屋台
7月7日昼、久保多町付近において、巡行の合間に休憩する各町の屋台や庄内町の笠鉾を撮影しました。
11時頃、片町方面から戻ってきた屋台が休憩地点に到着しました。先頭は久保多町の屋台でした。


同じ頃、テレビ局のクルーが大町の屋台を取材していました。その近く、久保多町の秋葉神社では、境内で休憩する曳き手の姿がありました。


加賀町の屋台、庄内町の笠鉾と荒馬の装具は、それぞれの町内に戻っていました。


片町方面から久保多町の休憩地点に最後の屋台が戻ったのは12時過ぎでした。屋台は道に並べて停められ、曳き手や囃子方もひと休みです。


屋台の列を後尾から先頭へ移動しつつ、動いているときには近くで見にくい乗せ物や屋根飾り、欄間の彫刻、大きな車輪などを、じっくり見て回りました。








この日は天気にも恵まれ、朱塗りや金箔を施した豪華な屋台も、白木造りの屋台も、青空の下で鮮やかに映えていました。
7月5日〜8日|露店開設
露店は、7月5日(日)から8日(水)まで、以下の時間帯で開設されました。
・7月5日(日)、6日(月)12:00〜22:00
・7月7日(火)、8日(水)10:00〜22:00
開設区域は、村上市役所付近(三之町、大町、小町、上町地内)です。
写真はいずれも5日のユネスコ無形文化遺産登録祝賀イベント前の露店の様子です。6日から露店が開設される市役所東側の通りは、まだ露店は並んでいませんが、すでに歩行者専用区間となっていました。




祭礼の行列と屋台の巡行に加え、多くの露店が並ぶことから、村上大祭は新潟三大高市(たかまち=縁日)の一つにも数えられています。
→ 外部リンク:村上大祭臨時露店市場開設に伴う交通規制図 [PDF]
まとめ|ユネスコ登録後初の村上大祭を振り返って
2026年の村上大祭は、「村上祭の屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に追加登録されてから、初めて迎える大祭となりました。
7月5日の登録祝賀イベントでは、18台の屋台が村上市役所前に曳き揃えられ、普段の巡行中には見比べにくい正面や背面、乗せ物、彫刻、漆塗りなどを間近に見ることができました。肴町では、数年にわたって進められてきた屋台修理の完成記念式典も開かれ、祭りを支える大工や塗師の技術にも触れる機会となりました。
6日の宵祭りでは各町内を屋台が巡行し、7日の本祭りでは三基の神輿を中心とするお旅神事とともに屋台が城下町を巡りました。昼間の迫力ある巡行から、提灯を灯した帰り屋台まで、時間とともに異なる表情を見せました。
村上大祭の魅力は、豪華な屋台やにぎやかな露店だけではありません。祭礼を準備し、屋台を曳き、囃子を奏で、屋台や祭礼用具を修理し、次の世代へ受け継いでいく地域の人々の営みそのものが、この祭りを形づくっています。
ユネスコ登録を一つの節目として、村上大祭がこれからも地域の中で受け継がれ、その魅力が国内外へ広く伝わっていくことを願います。
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・【村上木彫堆朱】堆朱とは|意味・歴史・種類の基本を丁寧に解説
参考リンク
・「村上祭の屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録が決定しました|村上市
・「山・鉾・屋台行事」などの拡張登録決定について|文化庁[PDF]
本記事の初版公開:2026-07-23
この記事が参考になった方へ
この記事を書いた、み喜森(Mikimori)店主です。
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