
新潟県村上市の坂町駅は、JR羽越本線と米坂線が接続する駅です。
米坂線は、2022年8月3日の大雨により鉄道設備が被災し、今泉駅から坂町駅までの区間で列車の運転を見合わせています。2026年8月5日現在、同区間では代行バスが運行されています。
駅の周辺では、羽越本線を走る列車と、運休が続く米坂線の線路を同じ場所から見ることができます。
本稿では、2025年9月の坂町駅周辺の風景を紹介します。
坂町駅周辺から鶴岡方面を望む

坂町駅周辺から、鶴岡方面を望んだ風景です。
左側の羽越本線を特急「いなほ」が走り、右側には米坂線の線路が延びています。
撮影時、米坂線の線路の先は雑草に覆われ、遠くまで見通せない状態でした。
列車が走る線路と、静かなまま延びる線路が隣り合う様子が印象に残ります。
坂町駅周辺から新発田方面を望む

反対側の新発田方面を望むと、左側が米坂線、右側が羽越本線です。
羽越本線を普通列車が通り過ぎています。
二つの路線が並んでいますが、一方では列車が行き交い、もう一方では運休が続いています。
緑に覆われた給水塔

2枚目の写真の右上に見えていた給水塔です。
近くで見ると、塔の周囲は濃い緑に覆われていました。
構造物の輪郭を残しながら草木と重なる姿は、長い間この場所に立ち続けてきたものが、少しずつ風景の中に溶け込んでいくようにも見えます。
この給水塔は、かつて蒸気機関車へ水を補給するために使われていました。
蒸気機関車は水を沸かして発生させた蒸気の力で走るため、運行の途中で大量の水を補給する必要がありました。給水塔は高い位置に水を蓄え、高低差を利用して機関車へ水を送る役割を担っていました。
現在は使われていませんが、坂町駅周辺に蒸気機関車の運行を支えた施設があったことを伝えています。
スタジオジブリのアニメに出てきた園庭のロボットのようでもありますね。

給水塔の近くには、枝葉が絡み合った大きな植物の塊がありました。
今にもゆっくり動き出しそうな、不思議な姿です。
まとめ
坂町駅周辺では、列車が行き交う羽越本線と、運休が続く米坂線の線路が並んでいます。
その近くに残る給水塔は、かつて蒸気機関車へ水を補給していた施設です。周囲は草木に覆われていますが、坂町駅が鉄道運行の拠点として栄えた時代の面影を伝えています。
2025年9月に歩いた坂町駅周辺には、現在の鉄道風景と、過去の鉄道施設が重なる光景が残っていました。
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参考リンク
Instagram投稿日:2025-09-09
本記事の初版公開:2025-10-23
修正(補筆・改稿):2026-08-05
